フジファブリック・志村正彦・富士吉田 × 私の脳内万華鏡

今年もまた夕方5時のチャイムを聴きに

 今年もまたこの季節がやってきました。

 

2012年12月から始められた富士吉田市の企画、フジファブリックの名曲『茜色の夕日』が市の防災チャイムとして夕方5時に流れます。

 

昨年の冬は志村正彦さんの母校である下吉田第一小学校で拝聴しました。

 

今年のチャイムは、12月21日(金)~12月27日(木)の7日間。
21日と27日は行けそうなので、できれば両日行きたいと思っています。

だってね、夏の『若者のすべて』のチャイムもそうですが、聴いたら、明日も聴きたい!って思ってしまいます。
できれば、毎日聴いていたいと思います。

 

 

今年もまたチャイムを流してくださってありがとう!!と、市役所の方には本当に感謝です。

 

 

志村正彦の故郷を訪ねて/番外編・いつもの丘『富士吉田・忠霊棟』・冬・そして『浮雲』

フジファブリック・志村正彦さんの故郷である富士吉田を訪ねた記事をたくさん書いてきましたが、「なぜここがない!?」と、自分でもつっこみたくなる場所がひとつあります。

 

フジファブリックのインディーズ時代の曲『浮雲』の歌詞にある『いつもの丘』。

新倉富士浅間神社と忠霊棟がある『新倉山浅間公園』、地元の方は『忠霊棟』と呼んでいるみたいですね。

 

ここ二度ほどは暑いとか曇っていたとか石段がキツイとかでスルーしてしまっていますが、それ以前には何度か訪れていますよー。

モチロンです。

 

 

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初めて行ったのは昨年2017年1月で、色々な意味で感動しました。

まず、398段の長い階段を登る途中で振り返ったときに目に飛び込んできた富士山の雄大さには、本当に驚きました。

写真だと伝わり難いのが残念ですが、目の前にこんなに大きく裾野までの富士山を見たのは初めてでした。

 

山中湖の方ではもっと間近に見えたけど、それは見上げる感じで、ちょっと違う。

同じ富士山なのに、何故か違って、ここではもっと神々しく感じました。

 

 

 

 

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夕方に向かったので、富士山の裾野に沈む夕日を拝むことが出来ました。

とても美しくて、太陽が完全に沈んで辺りが暗くなるまで、じっと眺めていました。

 

 

 

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だんだんと町に明かりが灯っていき、その変わりゆく景色が美しくて美しくて、帰ることを忘れてしまいそうでした。

 

 

 

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撮影スポットになっている五重の塔の辺りは小道が整備されています。

まだ少し上にも登れて、見晴台もありました。

 

 

そこから富士山を眺めたときに思いました。

この富士山を前にして、ロックバンドをやっていくことを心に刻んだのだとしたら、それはもう高みを目指さざるをえないだろうなと。

 

日本一の富士山、生まれた時からいつも自分の傍にそびえていた富士山、しかもこんなにも神々しい雄姿を前にしたなら、半端な心ではすまされないというか、半端な気持ちで臨むような自分は許せなくなってしまうのではないかと思ったのです。

 

単なる私の想像にすぎませんが。

 

この新倉山浅間公園を『いつもの丘』という言葉で表現したフジファブリックのインディーズ時代の曲『浮雲』(インディーズ1stアルバム・アラカルトに収録)。

歌詞の最後には

 

独りで行くと決めたのだろう

独りで行くと決めたのだろう

 

とあります。

最後にこの言葉を重ねていることに、強い意志を感じますものね。

 

 

そしてこの曲、私にはどうしても侍っぽいなぁと思えてしまうのです。

フジファブリックの他の楽曲にはない『浮雲』独特の感じ。

 

以下歌詞全文です。

 

登ろう いつもの丘に 満ちる欠ける月

僕は浮雲のよう 揺れる草の香り

 

何処ぞを目指そう 犬が遠くで鳴いていた

 

雨で濡れたその顔に涙など要らないだろう

 

歌いながら歩こう人の気配は無い

止めてくれる人などいるはずも無いだろう

 

いずれ着くだろう 犬は何処かに消えていた

 

雨で濡れたその顔に涙など要らないだろう

消えてしまう儚さに愛しくもあるとしても

 

独りで行くと決めたのだろう

独りで行くと決めたのだろう

 

 

フジファブリック『浮雲』 作詞・作曲 志村正彦

http://j-lyric.net/artist/a033e7f/l0214c9.html

 

この曲も聴けば聴くほど、いいなぁと思う気持ちが深まる曲、そしていつもの丘に行ったなら、それはそれは更に心に滲みてきます。

 

 そしてこの曲を侍っぽいなと思う度、フジファブリックの初期の初期にあったという『武田の心』という曲を聴いてみたいという思いが心に沸々と湧いてきます。

音源は無いのだろうか。

 

 

志村正彦の故郷を訪ねて/番外編・M2プチ写真集

フジファブリックの志村正彦氏ゆかりの店であるということで、昨年のお正月に初めて行った富士吉田の洋食屋さん『M2』。

 

そこで、私はすっかりこのお店のファンにもなってしまい、今回でたぶん6度目の来店となりました。

度々写真を撮らせていただいていて、せっかくなので、ここでまとめて掲載をしてみたいと思います。

写真集というほど数はないし、

料理の写真はありません。ごめんなさい。

 

 

 

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 2017年1月

謹賀新年の張り紙に温もりを感じます。

 

次は 2017年7月

 

 

 

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次は 2017年12月

 

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掲示板のメモが少なくなってました。

一杯になると、整理してまとめてくださっているみたいです。

この日は夕方5時のチャイムが『茜色の夕日』に変更された初日だったので、ここからの1週間で一杯になるのかな?なんて思ったのでした。

 

ちなみに志村くんの写真が貼ってあり、ファンの方からのメモも多いのですが、志村くんファン用の掲示板というわけではなく、普通にお店に来た感想やお礼の言葉も多く綴られています。

 

 

次は今年2018年7月

 

 

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ようやく昼間の写真です(笑)

いつも、最後に寄るもので。

 

 

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しつこく外観と掲示板のオンパレードですみません。

 

 

 

 

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そして先日

 

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入り口が変わっていたのに気付く。

この机と椅子、とても可愛かったです。

 

写真には写っていない店内の一角も、とてもいい雰囲気のお席なんです。

 

あー、早くまた行きたい。

 

志村正彦の故郷を訪ねて2018/11/1-6 富士吉田・M2

フジファブリックの志村正彦さんの故郷である富士吉田を今月始めに訪ねたシリーズ記事最終回です。

 

富士吉田市営の入浴施設『富楽時』(ふらっと)で、ちゃっかりお風呂にも入り、ほんわか お腹もよい感じに空いてきて、締めで向かうは『M2』!

 

 

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下吉田てくてくMAP~志村正彦偏~で、志村くんがお気に入りの大根スパのお店として掲載されている、昭和の香り漂う洋食屋さんです。

 

私たちは一度行って大ファンになってしまいました。

 

フジファブリックの存在を知ってから下吉田にお邪魔するのは今回で6度目にもなるのですが(しつこくお邪魔してすみません(;'∀')、M2には毎回必ず立ち寄らせていただいています。

 

その昔、私たち母娘が住む界隈にはM2のような雰囲気の飲食店が何件かあり、よく行っていたもので、その懐かしさも相まって引き寄せられるのかもしれません。

 

今はこうしたお店は数少なくなってしまったので、本当に貴重なお店です。

 

しかも、M2はメニューが豊富で、美味しい!

 

今回、娘は『大根スパ』のケーキセット

私は『エビスパドリア』と『コンビネーションサラダ』をいただきました。

 

どれも大変お美味うございました。

ホント、娘が言うように、近かったら頻繁に足を運んでしまう。しまいたい。

メインのメニューはもちろん美味しいのですが、ケーキセットの珈琲やサラダもとっても美味しくて、満足感バッチリでした。

 

写真を撮りたかったのですが、行くたびに写真を撮らせてもらっているので、今回は店内での撮影は自粛いたしました。

 

志村くんの写真が貼られた掲示板は、ちゃんと健在でしたよ♪

 

 

そして、ゆっくりまったり食事をいただいて、後ろ髪を引かれつつ店の外へ出ると・・・

 

 

 

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サプライズなお見送りをいただき、家路へと向かいました。

 

次は来月、夕方5時のチャイムを聴きに。

 

志村正彦の故郷を訪ねて2018/11/1-5 富士吉田市営の入浴施設『富楽時』

月江寺駅から真っ直ぐの中央通り沿いにある、志村くんの中学時代の買い食いどころであったという日の出屋惣菜店を後に、私たちが次に向かったのは、市営の入浴施設です。

 

月江寺駅を背にした中央通りと富士みちが交差する「月江寺駅入り口」の信号を右(上吉田方面)へ少し行ったところにあります。

 

goo.gl

 

入浴施設は下吉田中央コミュニティセンターの中にあり、看板は無く、施設の入り口に

 

 

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この表示しか見当たらないので、まさかここでお風呂に入れるとは。

 

ここの施設は2015年くらいに出来たらしいので、志村くんは知る由もないというものですが・・・。

 

 

お風呂は2Fにあり、1Fで入浴券(市外者は600円、タオルレンタルはプラス200円)を買うのですが、1Fはそっけないいかにも事務的な感じといったつくりなので、ここでいいの?と初めてのときはとまどいました。

が、係りの方は優しくてよかったです。

 

お風呂は広い浴槽と、やや小さめと言ってもっけっこう大きなのと二つあって、かなり快適です。

 

志村くんの地元で、その地元の年配の方々とお風呂に入ってるって思ったら、なんか妙な気がしてしまいました(笑)

 

TVのついた畳敷きの広い休憩所もあって、お風呂上がりにそこでほっと一息つくことも出来るし、商業施設のような華やいだ感はなく、地元の方の日常が普通にある感じが私には落ち着けてありがたいです。

 

街歩きの合間にお風呂でゆっくりくつろげるなんて、ほんと最高です。

 

 

さて、今回の訪問の締めは、やっぱりM2。

お風呂上りの晩御飯を楽しみに向かいます。

 

続きは次回。

 

志村正彦の故郷を訪ねて2018/11/1-4 富士吉田・月江寺の池と西裏

志村くんの小学生時代の遊び場だったらしい小室浅間神社にしばらくお邪魔させてもらい、

それから

私たちにとって富士吉田に来たなら是非立ち寄りたいリストの上位である、

志村くんが中学生時代の買い食いどころとされている『日の出屋惣菜店』へ行くことにしました。

 

今度来た時には、お持ち帰りをしたいとも思っていまして。

 

で、大好きな西裏の風景を堪能しながら、ゆっくり向かうことにしました。

 

神社を出て右方向に道なりに歩くと、志村くんがよく遊んでいたという月江寺の池に突き当たります。

 

 

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夏に来た時よりも、水が澄んでいる感じがして、とてもきれいでした。

で、しばし水底を眺める。

 

 

 

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そしてつい、ベンチに目を向けてしまう。

もう1か所ベンチがあって、どちらかわからないけど、志村くんがここの池のベンチに座っている写真が何かに載っていたことが思い出されるので。

 

 

月江寺駅前通り(中央通り)にある日の出屋惣菜店へ向かう道は、レトロな風景に溢れています。

私はこの風景が大好きなんだけど、地元の方たちはどんな感覚で眺めていらっしゃるのでしょうね。

私がこの地を歩き始めたのは、ほんの2年足らず前なので、現在の風景しか知りません。

現在ではレトロなこの風景も、かつては新しい風景であった時代があったわけだし、その風景を見てきた世代の方たちが抱く想いと言うのは、また違ったものがあるのだろうと思うのです。

世代によっても、その想いは大きく違いそうでもありますが。

 

 志村正彦も存命であれば、38歳。

小学生時代と言えば、もう30年ほども前のことになります。

幼き頃に目にしていた風景はどのようなものだったのでしょう。

イメージ的にはあまり変わっていないのかな?

 

そんなことを思いながら歩いた道で、景色を部分的に少しだけ切り取ってきました。

 

 

 

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小道がたくさんあるので、全体の雰囲気が伝わらないな、これでは。

今度はもっとちゃんと写真を撮ってこよう。

前回も同じことを言っていましたが・・・。

 

 

そして、

 

 

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お目当ての、日の出屋惣菜店のコロッケ。1個50円!

注文してから揚げてくださるので、衣カリッと中熱々!

昔ながらの衣の薄いコロッケ、美味しい!

コロッケと、ヒレカツを持ち帰り用に揚げていただきました。

 

 

 

富士吉田探訪記事はまだ続きます。

 

志村正彦の故郷を訪ねて2018/11/1-3 下吉田・小室浅間神社「桜が枯れた頃」

みうらうどんでお腹を膨らませた私たちは志村くんにご挨拶をさせていただき、そして、さて、どこへ行こうか・・・。

 

「ふんわり富士吉田へ行く」ということで、何の計画も立てないまま来てしまった私たちは、さてこれからどうしたものかと。

 

で、けっきょく自然と足が向いたのは月江寺方面。

いつもお世話になっている富士みち沿いにある小さな市営駐車場に車を止めて、小室浅間神社へ行くことにしました。

 

 

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娘があの猫さんにまた会いたいと。

 

 

fujifamagic.hateblo.jp

 

fujifamagic.hateblo.jp

 

 

 が、しかし、今回は会えませんでした。

志村の化身だから、チャイムの頃にしか会えないのかも。なんてね。

 

 

でもその代り、今回は神馬さんが馬舎から出て来てくれまして

 

 

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私たちの前で口をもぐもぐしながらずっと佇んでらっしゃいました。

撫でたくて仕方なかったけど「馬に噛まれないように気を付けてください」の注意書きがあったので、我慢しました。

 

 

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志村くんが小学生時代遊んでいたという小室浅間神社。

とても居心地が良いのです。

神社の隣には、志村くんが卒業した下吉田第一小学校があります。

この日はちょうど下校時刻と重なっていたようで、道行く小学生の姿が温かい町の風景を創り出していました。

 

 

 

あと、今回は参道でこのような桜の木があったことに気が付きました!

 

 

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桜の木にこのようなコブ、初めて見ましたよ。

 

そして娘はこの♡には大した関心を示さず、

「桜が枯れた頃。桜が枯れた頃だよ、これは、この感じは。」と、狭い参道に並んだ桜の古木が葉を散らしている様を見て、そう言うのでした。

 

フジファブリックのデビュー曲『桜の季節』の歌詞にある「桜が枯れた頃」という表現は、ちょっとどう捉えてよいのかわかりません。

桜の樹木本体が枯れたのか、

それとも、秋になって葉を落とした様なのか。

 

このとき娘が気付いたとおり、苔が付いたり割れが入っていたりの桜の老木が葉を落とした姿は、「枯れた」という表現がしっくりくる気がします。

 

思えば「枯れた」という表現は植物の死を表すだけではなく、深みが増したり円熟したりの表現としても使われますね。

 

志村くんがどう意図して「桜が枯れた頃」という表現を用いたかはわかりませんが、

楽曲『ルーティーン』のレコーディング風景を写した動画では、志村くんが演奏に入る前に「わびさびにほんけいで」という言葉を発しているくらいだから、

「枯れた」という言葉には、深みが増したり円熟したりといった意味も頭にあっての上で使ったのかな、なんて想像もできます。

 

学校の図書室の本をほぼ読破したという志村くんですし、単純でない表現を意図的にできる高い語彙力が備わっていたのも頷けます。

 

 軽く「文学的」といった一言で済ましてしまうのはもったいなく思えてしまうくらい。俳句や和歌などに通じるような、心象風景をごく短い言葉で描写する技術と独特のセンスも志村曲ではよく感じるところです。

特に 1stアルバムは、和的センスが溢れるロックといった感じが私は大好きです。

1stアルバム、色んな意味で凄すぎる。その分析と感想だけで本が一冊書けてしまうくらいのものが詰まってますね。

 

 あぁ、またついつい熱くなってしまいました。

今回の故郷探訪記、まだ続きます。

 

 

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小室浅間神社の参道を横切って流れる川沿いの景色も秋の色。

 

 

 

 


フジファブリック (Fujifabric) - 桜の季節(Sakura No Kisetsu)