フジファブリック・志村正彦・富士吉田 × 私の脳内万華鏡

富士吉田「茜色の夕日」チャイム拝聴の旅・サイドストーリー②

2022年12月23日

午後、甲府から再び富士吉田へ。

この日は心に残ることがいくつもあった。

 

まず1つ目。

富士山駅の近くに「丸甲醸造」というお味噌屋さんがあって、数年前にここでお味噌を買って以来、美味しくて美味しくて他のお味噌を食べたくなくなってしまい、富士吉田に行くたびに購入させてもらってきた。

そして今回も。

だが、レジ上に見つけたのは年内で閉店のお知らせ。ショックで泣きそうになった。恥ずかしいから一生懸命こらえた。

たまたまここのご主人がいらっしゃって、閉店の経緯などを話してくださった。

創業80年の醸造所であること。数年前の怪我が元で身体がきつくなってしまったこと。仕込みの大変さ。後継者がいないことなど。

残念で残念でならないけど、最後にご主人とお話ができたのは嬉しかった。

吉田のうどんのお店は、ここのお味噌を使っているところが多いそう。おつゆの味、変わってしまうかな。うどん屋さんもショックでしょうね。

最後にたくさん購入させていただきました。

今まで美味しいお味噌を本当にありがとうございました。

 

2つ目

21日に行きつけの呑み屋さんで出会った方のお店へ。

奥さんがなんと志村くんの親戚筋に当たるとか。びっくり。

とは言え、初対面でプライベートを根掘り葉掘りしたりするのは失礼だから、とにかく志村くんを褒めたたえさせてもらった。

けど、ただひとつ。「お母さんはお元気ですか?」とだけ尋ねさせていただいた。

志村くんと同じ年生まれの娘を持つ私。自分の子が若くして先立ってしまうのはどんなに悲しいことだろうかと、親の立場から志村くんのお母さんを思うことが度々あるわけです。

詳しいことは語られませんでしたが、お元気にされているとのことで、少し安心しました。(お父さんのことはうっかり忘れて失礼しました!)

 

富士吉田はフレンドリーで壁がない方が多い。

だからといって、ファンの立場であまりずけずけと立ち入ることはしたくない。

志村くんが愛した故郷だから、大切に大切にしたいですね。

 

3つ目

M2のすぐ近くの青龍飯店で夕食。

1階はカウンターと靴を脱いで上がるテーブル席が二つの中華屋さん。2階は宴会席があるのかな?

ここのお店もお気に入りで、何度か寄らせてもらっています。

私たちが入店したときは他にお客さんがなく、すぐ後に高齢の女性が一人でご入店。

すっごい寒い夕方で、すっごい寒そうに入ってきたから、ストーブが近い私たちが座っている席を替ろうとした結果、一緒にテーブルを囲むことに。

知らないおばあちゃまと仲良くみんなで中華丼を食べておしゃべりをした。

更に後から来たおじ様は、狭いからさすがに同じテーブルに誘いはしなかったけど、途中から会話に加わったりして、なんかすごい不思議な感じで楽しかった。

 

富士吉田では、見ず知らずの人と会話をすることがけっこうある。

その多くは年配の方だけど、たまに年配でない方も話しかけてくれたりするし、何かでこちらが話しかけると気さくな感じで対応してくれる。

志村くんの地元愛は、こうした人柄的な側面にも向けられていたのかな?

富士吉田「茜色の夕日」チャイム拝聴の旅・サイドストーリー①

富士吉田へチャイムを聴きに行ってから、あれよあれよと日にちが過ぎてしまって、年も明けてしまった。

 

今日は、ほぼ自分のための備忘録として記事を書きたいと思う。

 

2022年12月21日

富士吉田へ

富士吉田市夕方のチャイムは毎年フジファブリックの志村くんの命日12月24日を真ん中に、1週間チャイムが「茜色の夕日」に変更される。

21日は初日。たぶん毎年初日には、夕方のチャイム変更のお知らせアナウンスがかかる。

今年は忠霊塔に上ると途中で響き、ちょうど複数のスピーカーを拾ってしまう位置で録音がうまくできなかった。

これは2017年の放送

youtu.be

 

ただのお知らせなんだけど、「フジファブリックのミュージシャン志村正彦さんの・・・」なんて響き渡ると、つい胸が高まってしまうという(笑)

なので、初日は少しだけプレミアム感を感じてしまったり(笑)

あとは24日に行けたとき。

 

この21日のチャイムのことは前々回の記事で書いたとおり。

fujifamagic.hateblo.jp

 

で、チャイムを聴いた後、私たちはすっかり行きつけとなった呑み屋さんへ。

2018年の夏に小室浅間神社で出会った女の子がきっかけで、それ以来毎年寄らせてもらっているのです。

カウンターだけの小さなお店なのですが、料理がすっごい美味しい! 旬の海鮮がたまらなく美味しい!ママさんもお客さんも毎回気さくで温かく迎えてくれます。

富士吉田は気さくで温かな方が多いですね。

この日は初対面の常連さんとうるさいくらいおしゃべりさせていただいちゃいました。

失礼いたしました。

でもすっごい楽しかった。

 

河口湖町のホテル泊

 

2022年12月22日

ランチを食べにM2へGO!

fujifamagic.hateblo.jp

 

所用のため一旦富士吉田を抜けて甲府へ

甲府泊

 

翌日12月23日のことは記事を改めて。

富士吉田市・夕方のチャイム【茜色の夕日】本町二丁目交差点 2022.12.23

23日に、もう一度チャイムを聴きに行った。

年末の慌ただしい時期ではあるけど、この時期は出来る限り富士吉田で過ごしてチャイムを聴きたいと思ってしまう。

少しでもその思いを叶えることができるのは本当に幸せ。

 

21日には久しぶりに忠霊塔まで登って、チャイムを聴いた。

次はどうしよう。少し悩んだけど、富士山がきれいに見えていたから、昨年と同じ本町通りの富士山ビュースポットに決めた。

今年の夏も同じ場所だったから、昨年と少しは趣を変えたいと思って、今年は縦長で動画を撮った。

途中からズームにしたら、ピントが合わないままになってしまった。

一年に一度の特別なものだから、毎回撮るのにドキドキして、毎回ちょっと上手く撮れなかったなって思う。

この日はものすごく寒くてね。地元の方の話では、寒い富士吉田でもこの時期にしては特別に寒い日だったそう。

チャイムを待っている時間がすごく長く感じた。

けど、チャイムが響き始めたら、寒さなんて忘れてしまうね(笑)

志村くんパワーは偉大です。

 

 

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フジファブリック志村くん ゆかりのM2で昼食

 

 

忠霊塔のところでチャイムを聴いた翌日の22日は、下吉田へ行くたびにお楽しみのM2で昼食。

オープン時間の11時半に入ったら、もうあっという間に満席。

よく満席で入れないことがあるのです。

 

 

 

エビドリアを頼みました。

変わらない美味しさ。M2のごはんは何を食べても美味しい♪

またここで食事をさせてもらえたことが、たまらなく嬉しかった。

ママさん、いつも本当にありがとうございます。

富士吉田市 夕方のチャイム【フジファブリック・茜色の夕日】いつもの丘・忠霊塔・新倉山浅間公園 2022.12.21

今日は特別な日。

昨日、富士吉田から帰ってきた。とてもとても良い旅でした。

久しぶりに忠霊塔のある「いつもの丘」に登って、くっきり見える富士山を臨んだら、フジファブリックを知って初めていつもの丘に登ったときを思い出した。

6年くらい前だったかな。

 

忠霊塔のあたりでは、チャイムの音が複数反響して聞こえるため避けていたのだけど、今年は富士山が見えていたら忠霊塔のところで聴きたいと思って。

 

階段の途中からの富士山

 

 

 

展望デッキからの富士山

 

忠霊塔と富士山を写せるスポットに新しい展望デッキが出来てた。

志村くんゆかりの場所が新しくなるのにはどうしても抵抗感を持ってしまいがちなんだけど、以前よりたくさんの人が居られるようになったから、よかったと思う。

 

忠霊塔と富士山を写せる絶好ポイントにはすでに人がたくさんいたので(チャイムを聴きにきたわけではない観光の人が多かったかな? 外国の方も多かった)、すこし外れたところでチャイムを聴きました。

 

 

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空に広く響くチャイムがとても美しく聴こえた。

 

すぐに立ち去る気になれるはずもなく、少しずつ暗くなっていく景色を静かに眺めてた。

 

 

富士山と富士吉田の夜景

 

 

人がいなくなったので、場所を移して

 

忠霊塔と富士山

 

 

旅の話と23日のチャイムはまた。

今更ながら今年の夏のチャイム「若者のすべて」

今年の夏もまた、チャイムを聴きに下吉田へ行ったのです。

最初に行ったのが、2017年の夏だったかな?

それ以来、夏冬欠かさず。

これだけは、私たち母娘にとってどうしても欠かせない重要イベントだから。と、私は勝手に決めている。

 

今年は昨年冬以来の下吉田訪問で、久しぶりだから一泊することにした。

娘が上吉田に宿を取ってくれたのだけど、

「お宿の名前がね・・・。」行ってからのお楽しみだそうで、

なんとなくフジファブリックにちなんだ名前なのかなと思っていたら

「Blue Bird」

・・・・・「蒼い鳥」ですか(笑)

 

娘はほんの少しだけフジファブリックのファンが経営?なんて期待もあったみたいで(それならわざわざ英語にしないだろうに・笑)、チェックインのときオーナーさんに夕方のチャイムを聴きに来た旨を伝えたら、ファンではなかったけど、志村くんの存在は知ってらっしゃった。

「富士吉田唯一の有名人」とおっしゃっておりました。

知っているというだけでも大変嬉しいものであります。

とても気さくなオーナーさんでした。(何度も書くけど、富士吉田はほんと気さくな方が多い!)

 

 

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昨年冬と同じ場所で

 

 

Qスタ恒例になった黒板当番さんのチョークアート

 

 

Qスタ(富士山駅)前からのレトロな風景

 

 

M2でランチ

 

 

 

同じ月

なかなかブログを書けないまま月日が経って・・・。

 

今日は中秋の名月。

外に出て、ピカピカに輝く満月を見て、そうだ、今日は中秋の名月だったことを思い出す。

昨年、娘と来年はお月見したいねと言っていたことも思い出した。

今電話をしたら、離れていても同じ月を見ることができるねと思ったら、自動的にフジファブリックの「同じ月」が頭に浮かんだ。

 

志村くんの書く詩にはたびたびハッとさせられる。

 

壊れそうに滲んで見える月を眺めているのです

 

察するに、月を眺めていたら目に涙が浮かんできたということなのだろう。

目に滲んだ涙越しの月だから、壊れそうに滲んで見えたのだろう。

その状況をなんともまあ美しい言葉で表現したことかと感嘆してしまう。

 

志村くんの書く詩には美しさがあると思う。

美しさがあるからこそ、より胸に刺さる。

そして、ただ歌詞が美しいというだけではなく、音との共鳴が自然で美しい。

単にメロディや演奏に歌詞が乗っているというのではなく、曲と歌詞がひじょうに美しく調和をしていることをたびたび感じる。

 

何のインタビューだったか、志村くんは曲を先に作って、歌詞は曲のイメージがより増幅されるようにつけていくといったようなことを語っていた。

歌詞と音楽とが一体化すること、歌詞は音楽をより豊かにするもの、歌は演奏の一部ような存在、そういった視点で作詞をしていたということのようだった。

その記事を読んだときに、歌詞と曲がひじょうにマッチしている理由がわかった。意識的に作っていたんだね。

 

とびきり美しいものに出会ったとき、なぜか胸がキュンとして、わけもわからず涙が出てきてしまうことがある。

だから、

志村くんの歌を聴きながら、壊れそうに滲んで見える月を今日も眺めているのです。